包茎は"包皮を引き下ろして亀頭部すべてを露出できない状態"を言います.新生児では包皮と亀頭は癒着していることが多く,4〜5歳以下の場合は亀頭部のすべてが露出できなくても正常と考えられています.ですから5歳くらいまでは治療をしないのが普通です.まずは手術以外の方法を試すことをお勧めします。小児包茎の治療に関しては専門家の間でもいろいろな意見がありますが、最近では特別な場合を除いて手術をしない方針が主流となっています.
一番簡単なのは,三,四歳を過ぎたら,おしっこがまっすぐ飛ぶように包皮をむいておしっこをする習慣をつけることでしょう.子供の皮膚は柔軟性に富んでいますので,排尿の度に尿の出口が見えるように包皮をむく努力をしていれば,自然と包皮は広がってきます.また,入浴時に自分でむいて洗う習慣をつけるのも良い方法です.また,包皮をむいたら戻すことも忘れないで下さい.これらを試みてもうまくいかない時は,泌尿器科を受診するのが良いでしょう.包皮にステロイド軟膏を少量塗りこんでから,包皮をむく訓練を1ヶ月程続けるのが効果的です.
強引にむくようなことをすると、包皮が元に戻らない状態(嵌頓包茎)になることがあります.戻らない時は病院を受診する必要があります.あせらず,無理をしないで,手で毎日少しずつ,包皮をむいては戻す操作を繰り返すことが大切です.
亀頭包皮炎:おちんちんが赤く腫れぼったくなった場合は亀頭包皮炎を疑います。包皮の中にたまる恥垢(垢)に細菌がついて繁殖した状態です。膿が溜まり下着につくようなら包皮を亀頭から用手的に剥離して膿を除去させていただきます。抗生剤入りのステロイド軟膏を処方します。包皮を軽くむいて外用してもらいます。2〜3日で軽快します。
かんとん包茎に注意(むいたら戻す!):強引にむくようなことをすると、包皮が元に戻らない状態(嵌頓包茎)になることがあります。むいたらすぐに戻す習慣をつけましょう。長くむいておくと包皮がむくんで戻らないことがあります。戻らない時は早めに病院を受診する必要があります。
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