尿路結石の症状 - わたなべクリニク院長雑記

尿路結石の症状

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尿路結石は決して怖い病気ではありませんが、あまりの痛さに多くの方は驚かれます。"突然、七転八倒の腰背部痛におそわれる"というのが典型的な症状です。これは腎臓の中にあった石が尿管にはまり込み、突然に尿の流れを妨げることによって起こります.腎臓(正確には腎盂)の尿が流出できなくなり,腎臓の中の圧力が急に上がることにより,痛みが発生します。その他、下腹部痛,嘔吐などの消化器症状,また放散痛といって陰嚢や会陰部まで痛くなることもあります。結石が膀胱の近くまで降りてくると膀胱炎に似た頻尿や残尿感などの膀胱刺激症状が出現することもあります。また結石が粘膜を傷つけるため肉眼的血尿がでることもあります。腎臓の中の石は症状が出ませんが知らないうちサンゴ状結石という大きな石になっていることがありますので、定期検査が必要です。一般的に石は膀胱の中まで落ちると尿と一緒になって出てしまいます。排石が分かる場合、分からない場合などいろいろあります。しかし、残尿がいつもあるような病気(前立腺肥大症や膀胱機能に異常のある場合)では、膀胱の中で大きくなり頻尿や排尿困難の原因となります。まれに、尿道で石がひっかかった状態(尿道結石)で受診される方もおられます。

尿路結石は、食習慣の欧米化に伴ない近年増加しており、10人に一人が一生の間に経験する生活習慣病です。しかし尿路結石80%には明らかな原因がなく、再発予防が難しいとされています。実際、再発しやすいことが特徴で5年間で約半数の人が再発すると言われています。残りの20%:の人には、痛風、糖尿病、高脂血症などの基礎疾患を認め、再発予防には原疾患の治療が最優先です。

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このページは、watacliが2012年4月 4日 14:29に書いたブログ記事です。

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