当院では皮膚疾患のプライマリケアー(初期治療)を主に行います。難治性疾患に関しては、基幹病院との連携をとりながら診療を行います。日常生活で頻繁に遭遇する皮膚疾患を中心に治療を行う方針です。

 

治療の基本方針として、まずは保湿剤による皮膚の状態を整える事や生活環境・爪の管理などを優先いたします。アトピー性皮膚炎の増悪に対しては速やかに,かつ確実に炎症を鎮静させることが重要です。保湿剤に加えてステロイド外用剤を使いながら、免疫抑制剤(タクロリムス軟膏)やJAK 阻害外用薬 (デルゴシチニブ軟膏)なども組み合わせて治療していきます。また、掻痒感のため皮膚を掻き壊してしまうことは病態を悪化させますので、内服薬による掻痒感のコントロールを行います。

突然 皮膚に膨らみが現れ猛烈にかゆい状態が数分から数時間続きます。 食べ物や花粉などのアレルギー物質が原因である内因性と、寒さやストレスなどのアレルギー物質以外のものが原因である外因性に区別できますが、原因がわからないことも少なくありません。抗ヒスタミン剤にて治療いたします。

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症状の似た疾患(汗疱や掌せき膿胞症など)の鑑別診断は必須であり、病変部の組織(皮膚・爪・水疱など)を直接顕微鏡で観察し菌を確認します。治療は抗真菌外用薬が中心ですが、爪白癬には3~6ヶ月の内服薬が必要です。

日本皮膚科学会のガイドラインに従い、ディフェリンゲルなどの外用薬をお勧めしております。中等症以上の場合には外用抗菌薬や抗生物質の内服を併用いたします。

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尋常性疣贅に対しては、液体窒素による治療を主に行っております。小児の水いぼは、数が少なければピンセットにて切除を行います。水いぼは通常1~2年で自然消失いたしますので経過観察なども選択肢に挙げながら治療方針を決めます。

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痛い足底の鶏眼(ウオノメ)や胼胝(タコ)は診察室で削ります。

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洗剤などによるカブレ、乾燥による脱脂が主な原因です。ステロイド剤と保湿剤の外用による治療が第一選択となります。また、ヒビ割れを起こした部位にはステロイドテープを処方いたします。

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化粧品、ウルシなどの植物、アクセサリーやベルトの金属によるアレルギー性の皮膚症状や尿によるオムツカブレなどが代表的です。特徴的な局所的な皮膚症状として現れます。原因物質を見つけることと、ステロイドなどの塗り薬、抗ヒスタミン剤の内服で治療します。

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チクチクする様な痛みから始まり、数日後には激しい痛みになり、帯状に水疱が出現する病気です。“みずぼうそう”の原因である帯状疱疹ヘルペスによる疾患です。神経痛などの後遺症を残さないためにも、早い段階での抗ウイルス薬の内服薬と外用薬で治療をお勧めします。神経痛の後遺症(帯状疱疹後神経痛)にも内服薬(リリカ)を用います。

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急に大きくなったり形が崩れたり、また出血しやすい黒子は癌の可能性が否定できません。一般に悪性黒色腫は足底、手掌、爪周囲に好発します。また、老人性のいぼである老人性疣贅、前癌状態である日光角化症、ほくろに似た基底細胞がん、出血しやすい形が不整な有棘細胞がんなどがあります。癌が疑われる場合は局所麻酔で組織を取る検査が必要です。

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市販されている5%ミノキシジル外用剤の使用をまずはお勧めします。自費診療になりますが、抗男性ホルモン薬の内服が有効です(個人差があります)。継続内服が必要ですので経済的負担(1ヶ月約9000円前後)をよく考えて開始するように説明しております。

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